後追いを心配していた娘
思春期や反抗期の揺れやすい時期に親を自死で失った子供の心情はどのようなものだったでしょう。
年ごろのお子様をお持ちの方はわかると思いますが、
この時期の子供は繊細で敏感で何を考えてるのかさっぱりわからなくて、
そして危うさを含んでいて、、、
悩ましくて、
揺れやすいこの時期に親を自死で失って、
子供達の心の中は大人の私には計り知れない衝撃と色々な思いがあったと思います。
子供達は見た目には思ったよりも感情的になることもなく、弔休後には普段通り過ごしていました。
でも、反抗期真っ只中の娘は内心かなり心乱れていました。
反抗期は成長の過程では自我意識が目覚めて誰もが通るものですが、その程度には個人差があります。
反抗期のない子もいるそうですが、うちの娘の場合は尋常ではなかったと思います。
とにかく娘そのものがナイフのようで、触れたら切れる、地雷踏んだら爆発する。
そんな感じです。
関わるのが大変でした🥲
機嫌とるのも疲れて途中からほぼ放置してました。
専門機関に相談したり、児童心理本を読んだり、かなり迷走していましたが
私には気休めにはなりましたがあまり意味を持ちませんでした。
基本、放置して、子供を受け入れるけど、子供には求めない!を徹底して好きなようにさせていました。
それでも突っかかってくる事もあったけど、、、
そこは忍耐です、、😣
しかし、些細な事ですぐキレる躁状態の主人がクレームを連発したり突飛な行動を起こした時期と重なっていた時期は、娘と衝突しておおごとになるのではないかと心落ち着かず悩みまくりました。
神も仏もないと思いました
結局、
この状態の延長上で主人の自死があったのでどん底まで落とされました、、、
パパごめんね、と何度も連呼していた娘ですが、弔休明けには普段通り登校してしっかりしたものでした。
しかし、時々血相を変えて家に戻ってきたり、時には学校の担任から私あてに電話が来る事がありました。
「〇〇さんが、ママが家にいるか心配だから家に電話して欲しいって言うものですから、お電話しました。すごくお母様の事気にしてるんですけど大丈夫ですか〜❔」なんて内容で、、、
娘の言うことを聞いて電話してくれて、、、
先生、、優しい、、
娘は、主人の死で私が後追いをするのではないか、そっちの方が心配で、
電車を途中下車して戻ってきたり、先生に頼んで私に電話させていたのです。
私が生きているのを確認して安心していたのです。
親に素直になれない時期に親が死んで、少なからず自分のせいで死なせてしまったかも、という後悔があの子の心の中にあったのでしょう。
苦しかったと思います。
同じ不幸を繰り返したくない、
ママまで失いたくない、
その気持ちが強くあったのだと思います。
とてつもない後悔と懺悔の気持ちを
揺れやすいこの時期に抱えてしまってかなり無理をさせてしまいました。
子供の心に負担をかけてはいけない!私がしっかりしなくては、守っていかなくては!
と思いました。
娘には「大丈夫だから、心配しなくていい!
ママは絶対死なないから!」
と宣言しました。
ママも一緒だし、大丈夫だから、、!
と伝えました。
色々な後悔はこれからもこの先もたくさん持つようになるけど、そこで心をすり減らす必要はないと思いました。
後悔や懺悔を抱えながら生きていくのが人生なのだ。
後悔しても振り返らない、自分を責めることをしない。
心の中で強く宣言しました、
どんな重い出来事も、背負った心の荷物は軽く出来る、
それも自分次第なのだ。
そう思って、
子供のためにも自分のためにも
前を向いて生きる覚悟を決めたのです。